『ウォーキングを学ぶ』と考えると、『正しいウォーキングの方法を知る』と考えてしまう方が多くおられます。細かく見ていくと十人十色、千差万別の歩き方。その中に、「この人の歩き方は正しい」とか「この人の歩き方は間違っている」などという正解・不正解があるものなのでしょうか?
今回の記事では、カラダ Design Walkingがどのような方向性でカラダと歩き方をデザインしていくのかをご紹介します。
あるのは正解ではなく目指すべき方向性
さて、早速冒頭の問いに対する答えですが、歩き方に正解や不正解はありません。人それぞれの目指すものによって、「より良く変えていくための方向性」があるだけです。
カラダ Design Walkingの目指す全体的な方向性は、
「身体への負担が少なく」「楽に軽く動けて」「見た目にも美しい」歩き方です。
この3つ方向性を満たすような内容でエクササイズを実施したり、歩くときの意識を変えたりしていきます。ではこの「身体への負担が少なく」「楽に軽く動けて」「見た目にも美しい」とはどのようなことを言うのでしょうか?
「身体への負担が少ない」とは?
人体の構造上、全身の関節においてそれぞれ適切な動きの方向というものがあります。これは、筋肉や骨だけでなく関節を構成する組織全てに加わる負担が少ない動きです。この状態から逸脱するような動きをしてしまうと、その負担が集中し痛みを引き起こしたり、変形を引き起こしたりしてしまうきっかけとなるのです。
例えば、O脚やX脚、反り腰、円背、外反母趾、扁平足などがその例です。このような変形を引き起こすような負担をかけやすい動きから抜け出し、より良い関節本来の動きを引き出していきます。
「楽に軽く動ける」とは?
「楽に軽く動ける」とは、歩くときに余計な力を入れず、無駄なエネルギーを使わずに動くつまり、身体にとって効率的で省エネな動きを身につけていくということです。過度に筋肉の働きに頼って歩くのではなく、必要な部分に必要な瞬間だけ筋肉を働かせ、必要のない場面ではしっかりと力を抜いて休ませてあげる、そんなことが自然と行えるような歩き方です。
そのためにも、適切な歩き方に必要な身体づくりと並行して「身体の軸の感覚」や「地面からの力のもらい方」、「重力を味方につける方法」など筋肉以外の力の扱い方も身につけていきます。
「見た目に美しい」とは?
見た目の美しさにもいろいろありますが、
・背筋がすらっと伸びている
・脚が長く見える
・お腹まわりがスッキリしている
・お尻が引き締まっている
・動きがしなやか
・身体が軽そうに見える
……など色々ありますね。これらすべてがウォーキングをベースとした身体の使い方に大きく関係しており、その使い方によって大きく変化するものです。どのような身体づかい、歩き方ができると上記のような身体に変えていくことができるのかを一つ一つ学びながら身体に落とし込んでいきましょう。
ウォーキングを学ぶ目的は人それぞれあっていい
カラダ Design Walkingには、様々な目的を持った方にお集まりいただきたいと考えています。
・膝の痛みを解消するための手がかりをウォーキングに見出したい
・外反母趾の痛みに悩まされない歩き方を身につけたい
・他人に特徴的と言われる歩き方を改善させたい
・格好良く歩きたい
・長い距離を疲れにくく歩きたい
・ウォーキングを山登りに活かしたい
・歩くと腰が痛いのを少しでも解消させたい
・背中が丸くなって歩くのを治したい ……など
人それぞれ様々な悩みがあり、その悩みを解消した先には希望があります。その悩みと希望をカラダ Design Walkingに持って来ていただきたいのです。カラダ Design Walkingのインストラクターがあなたの伴走役となり、あなたの目指すゴールへと導く手助けをしてくれるでしょう。
「カラダ」 を 「デザイン」 する 「ウォーキング」
それぞれの方の目的に見合った方向性で「ウォーキングをデザインしていく」。そして、そのように「デザインされたウォーキングが、カラダをデザインしていく」。
ただ単に、 カラダ Design Lab.®︎ が主宰しているからカラダ Design Walkingというネーミングになったわけではありません。そこには、ウォーキングを通してカラダを変えていく、デザインしていくという明確な意図を載せています。
「カラダを変えることでウォーキングを変え、ウォーキングを変えることでカラダを変えていく」そして、そのようにデザインされたカラダで、自信に満ち溢れた、快適に過ごせる毎日を手に入れていただけることを願っています。
カラダ Design Lab.®︎
代表 堤 和也
記事執筆者
堤 和也 【カラダ Design Walking創設者】【カラダ Design Lab.代表】 【理学療法士】
人が主体的に生きていく上で欠かすことのできない『運動』という共通項に対して、誰もがいくつになってもそれぞれが自分らしく生きていける身体を作り上げることのできる世の中を目指しています。